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3歳のとき事故で失明したルイ・ブライユは、パリにある目の見えない人たちの学校へ通い始めます。ある日一人の軍人が、「さわって読む点の文字」を持ってルイの学校にやってきました。ルイはそれを、目の見えない人に使いやすい文字にしようと、研究を始めます。
事故で目が見えなくなってしまったルイ。
けれど感受性が豊かで、知的好奇心も旺盛な彼の成長ぶりには、周囲の助けがあってこそですが、周囲が助けたいと思うほどの彼の人間性の素晴らしさを感じずにはいられません。
盲学校の衛生面の悪さを感じる描写では、盲目の彼らに対する地位の低さや、傷病人に対する意識の低さという、ナイチンゲールにも通じる時代背景も感じ、決して恵まれた人生ではなかったと思われます。
けれど、今あるものをより良くしたい、使うのは自分達だからこそ使いやすくしたい。
そうやって努力し続けた彼の姿は、周囲の人達、そして後輩達にとっては、希望の光だったのではないでしょうか。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子8歳)
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