ここは南の島のサンゴの町、まぶしい色の魚たちがキラッキラッと輝きながら並んで泳いでいます。 小さい魚のテリーは、カニのセーラとマキガイのスティーブと、イルカよけ遊びをしたり、サメごっこをしたり、かくれんぼをしたり、いつも一緒。本当は、キラッキラッのまぶしい魚たちとも遊びたいけど、地味だからって断られてばかりです。
そんなある日、テリーはまぶしい色のがらくたをどっさり集め、セーラとスティーブに手伝ってもらって、キラッキラッのトロピカルテリーに大変身! なんと、キラッキラッの仲間に入れてもらえることに! 色とりどりの魚たちに混じって、かっこよく泳ぐテリー、なんとも誇らしげな表情です。
そこへ、まぶしい色の魚をねらってウツボのエディがやってきました。必死に逃げるテリー。でも、かざりが重くて早く泳げません。もうエディの口がすぐそこに! テリーは食べられてしまうのでしょうか……。
表紙はもちろん、どのページも、さまざまな色で表現された海の世界が、とてもきれい。 魚以外の海の小さな生きものたちも、かわいらしく描き込まれていて、それらを探しながら読むのも楽しいです。 見た目に楽しいだけでなく、キラッキラッに憧れるテリーが、自分の個性、本当に大切なことに気づく成長の物語でもあります。
(絵本ナビ編集部)
みなみの海のサンゴのまちには、まぶしい色のさかながたくさんいました。 なのに、テリーは、じみ〜な色のさかな。まぶしい色のさかなたちは、テリーをばかにして、いっしょに遊んでくれません。 テリーはどうしたら、まぶしい色のさかなたちのなかまになれるのかいつも考えていました。 かにのセーラ、まきがいのスティーブにてつだってもらって、テリーは大変身しますが・・・。 海のなかであそぶさかなたちを楽しく描く、ジャーヴィスの絵本です。
カラフルな綺麗な海の魚たちがたくさん描かれた絵本で、見ていても楽しい気持ちになります。
「トロピカルテリー」という題名から、大人の親の私はなぜか「カクテル(お酒)」を連想してしまいましたが(笑)。
夏にもぴったりな気持ち良さそうな1冊に思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子11歳)
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