ムーミンとミムラねえさんが、ゆくえ不明になったちびのミイをさがして大冒険。各ページにあけた穴をくぐってお話が展開します。 トーベ・ヤンソンが1952年に発表した、最初の絵本。贅沢に多色インクを使用し、ダイカットもふんだんに施された原書を、忠実に再現した新装改訂版。
親愛なる日本の子どもたちへ―― みなさんが、この本を、気に入って楽しんでくれますようにと、願っています。わたしの国フィンランドと、日本は、地理的には、とても遠いですね。でも、おはなしの世界は、たがいにそんなに離れてはいないし、ちがっていないと思います。さあ、とびこんでください。ようこそ、わたしの絵本の世界へ! 心をこめて――トーベ
朝の5時、ミルクの缶を持ってムーミンは、ママの待つ家に帰ろうとする。道中、いろいろな人に出会い、とんでもない出来事があり…
自分で絵本を切り取って、通り道を作りながら進む。
(私が読んだものは、図書館の本で、既に切り取ってあり、透明のフィルムを貼りつけ補強されていました)
それからどうなるか、さっぱりわからない。予想できない不思議な旅が続き、びっくりする。作者の遊び心や発想の豊かさ、絵のお洒落な色使い、独特の世界観が楽しい。どこに連れていかれるかわからないスリルのある展開で、妙な登場人物がいろいろ出てきて、あれこれ想像して楽しむ余地がある。どう見ても性格が悪そうな人が堂々と自己主張する様子が、面白くて、なんだか悲しいようで(友達いなそう&生きるの大変そう)、おとぎの国とは言え、いろんな苦労があるのだなあ…と余計なお世話で、あれこれ心配にもなる。
冒険する過程を楽しめる異次元絵本。工作もできるようなので、プレゼントにもいいかもしれない。 (渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
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