ある朝、起きてみたら“僕”は猫になっていた。奇妙な扉を抜けると、そこには牧歌的な風景が広がっている。レンゲ畑にサクラ並木……懐かしさに満ちた心の景色。突然の出来事に戸惑っているところに、突然現れた1匹の白猫。白猫にいざなわれ、向かった先には……。洗練された構図に流れる郷愁的な空気が、読者の心に眠るあたたかな記憶を呼び覚ます。叙情性豊かな色使いで綴る、絵本界のネオジャパネスク。 「ねこになりたいなぁ……」?部屋で気持ち良さげに昼寝している飼い猫を眺めていると、ふと、そういう想いに耽ってしまうことがあります。この物語は、多くの人々が一度は体験する、ちょっとした日頃の願望を下敷きにしています。 人生には「思いもよらぬこと」「自分が思い描いたとおりになら無いこと」が多々あります。でも、どんな時でも、最後にこう思えたら幸せだと思います。「まぁ、いいか」と。
全ページ、お試しで、読みました。
景色がきれいです。
小川、田畑、漁港、、、
初めの扉の外のスミレやタンポポなどの野草の
春の景色が好き。
最後の扉の田舎の部屋はとてもほっとします。
夢なのか、猫になっちゃったのかわからないけど、
猫になって歩いた気分で、楽しかったです。 (capellaさん 70代以上・じいじ・ばあば )
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