授業中におしっこをもらしてしまったよしお。公園で落ちこんでいると、ネコが言った「そんなときは歌にするんだ」と。しかたなく歌うと、聞いていたおじさんにお店で歌ってほしいとたのまれる。よしおの歌は、たくさんの人の心に響いて大人気に。ところが、大きな会場で歌うことになると、かっこいいい歌を歌いたいと言い出して……。恥ずかしさをかくさず失敗を歌にすることで、のりこえていく男の子の、ちょっとおかしな物語。
田中六大さんらしいおかしなお話でした。
学校でおしっこをもらしてしまったぼくは、
恥ずかしくて仕方がありません。
もう学校へ行きたくないと思っていると、
猫がやってきて、その気持ちを歌にするとよいと言います。
素直に歌にしてみると、みんなが感動してくれます。
調子にのって、かっこつけた歌を歌うと、
みんな感動してくれません。
素直な気持ちを表すと、
みんなが感動してくれるし、応援してくれるんだよね。
ってことが楽しく描かれています。
インスタ映えする写真をアップしてる人とか、
ちょっともったブログ書いてる人とか、
そういう大人にこそ読ませたい本です。 (Tamiさん 40代・ママ 男の子9歳)
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