「小さな国の大きな作家」とよばれるチェコの国民的作家、カレル・チャペック。人間とは、別の見方、異なる考え方をする生き物であるという彼の考えが色濃く伝わる、ユーモアあふれる多角的な作品13篇を厳選して新訳でお届けする。
【編集者コメント】
人間が労働させるために生み出した生命体によって人間自らが滅ぼされる『ロボット』を描いた、チェコの国民的作家、チャペックの作品を味わうことは、人工知能(AI)が日々話題になる今、意義深いことではないだろうか。作品には、ユーモアの中にファシズムを決して許さなかった気骨も滲む。同じものごとを、ある人はこう見てこう考え、ほかの人は別の見方をしてまったく違う考えを持つ…人間とは、という問いへのひとつの答えだ。
こちらのショートセレクションのシリーズは、ヨシタケシンスケさんのイラストに惹かれたのがきっかけで、色々と読んでいます。
カレル・チャペックのお話は、機転とユーモアがあって、好きなお話が多いです。
特に、最初のお話、「チンタマニと小鳥の絨毯」が面白かったです。
ヨシタケシンスケさんのちょっととぼけたイラストも、お話の雰囲気とぴったりあっていました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子10歳)
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