遊ぶの大好き、おわんわん。 犬のかたちをしたおわんの、おわんわん。 たれた両耳がとっても可愛い、おわんわん。 今日も元気よく食器棚から飛び出して……
「あそびに いってきまーす」
最初に出会ったのは、かえるさん。 おわんわんに飛びのってご機嫌なかえるさんと一緒におふね遊び。 「ぼくは おふねの おわんわ〜ん♪」
はりきり過ぎてひっくり返っちゃったから、おしまい。 次に出会ったこぶたさんとは帽子遊び。 ボールが飛んできたらしっぽを振って追いかけて……。
目が覚めるくらいスカッとした青の背景に顔をのぞかせているのが、この絵本の主人公「おわんわん」。その名の通り、この子はお椀なのです。色んなお友達と一緒に外遊びをするシンプルなお話なのに、強烈なインパクトです。お椀だから? いぬのかたちをしているから? うーーん、どちらもあるけど、やっぱり抜群に可愛いからでしょうか。
巻末のかつて「おわんちゃん」と呼ばれていた自らのエピソードがとっても愛らしい乾栄里子さんの文章に、今回はどこか懐かしい雰囲気も漂わせている100%ORANGEさんの絵。新しいのに、なんだか何十年も読み継がれているように感じるのが不思議な一冊です。
それにしても、おわんわんは遊びの天才ね。次から次へと色んな遊びを繰り出します。そしてお家に変えれば、家族と一緒におやすみなさい。さあ、明日はおわんわんと何して遊ぼうかな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おわんわんは、犬の顔が描かれたお椀です。遊ぶことが大好きなおわんわんは、食器棚から飛び出して、かえるの船になったり、こぶたの帽子になったり、うさぎとボール遊びをしたり…。子どもたちに身近な食器から遊びへと想像がふくらむつぎつぎばなし。いっぱい遊んで食器棚へ帰ったおわんわんは、家族と眠りにつきました。おやすみ前の読み聞かせにもおすすめしたい絵本です。
挿絵の色彩もはっきりしていて、とてもかわいい挿絵でした。
小さなお子さんでも、見やすいと思います。
耳のついたお椀の犬、おわんわんがかわいらしく、なかなかアクティブな姿が微笑ましかったです。
最後に親子で眠る場面も、とてもかわいかったです。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子5歳)
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