郡上一揆の評定により意次は一万石の大名に。 領国の侍の叛意とは?
今日と同じ明日とは限らぬ。藩主を失くした侍もいれば、突然、浪人となった侍も…。 意次の領国相良への旅で、加門が見た武士の一念とは。
奥美濃の郡上藩での百姓一揆は、公儀の評定所へと送られた。 将軍家重は御用取次の田沼意次に評定の指揮をとらせるべく五千石を加増、一万石の大名とした。 結果、郡上藩主金森兵部は改易、金森と縁を結んでいた若年寄の本多長門守忠央は罷免のうえ領地遠江の相良召し上げとなり、相良は意次に与えられた。 相良への意次の旅に同行した御庭番宮地加門の見た“武士の一念”。
◆ 著者について 氷月 葵 ひづき・あおい 東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。 秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)、『Relax in Blue』(経済界)等、 福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。 小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞。
◆ 好評既刊 婿殿は山同心 全 3 巻 公事宿 裏始末 全 5 巻 ( いずれも二見時代小説文庫 )
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