おもしろおかしい物語をもちいて教えを説く仏教経典『百喩経』。落語の元ネタも含めた35話を厳選し、わかりやすく日本語訳。 仏典の低い入口。
**「監修者の緒言」より抜粋**
この『百喩経』は、ひとつの説話や寓話をもちいて教えを説く形態になっているのが特徴です。在家仏教者や一般の人々を対象とした、わかりやすい内容と言えるでしょう。目先の利や快を求める者、ものごとの本質がわかっていない者、自分勝手な者、そんな人たちの過ちを題材にして、仏法を説いています。 おそらく『百喩経』は実際の“現場の語り”がベースとなって成立した経典だろうと思います。
[本書の構成]
監修者の緒言(釈 徹宗)
はじめに 『百喩経』ってどんなお経?
1 グッドアイデアはバッドアイデア 2 思い込みは恐ろしい 3 わかっていないな〜 4 完璧主義者は困りもの 5 格好つけたがるのは格好悪い 6 肝心なことはまねできない 7 急いではいけません… 8 気分で決めると間違えやすい 9 悪だくみの結果は? 10 あなたが悪いわけではなさそうだけど 原文のあとがき
言葉の解説
訳者のあとがき
挿画:濱地創宗 ブックデザイン:森華
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