まったく新しいミカタで、世界史を斬る これまでにない世界史――。その突破口は、中央アジアに蟠踞した遊牧民への視座である。いわく「西のローマ帝国、東の漢帝国を崩壊させる決定的な原動力になったのは、遊牧民たちの動き」であり、「中世には、どちらでも擬似古代国家が再建された」。この見方は、教科書はもちろん、大きな地域史とも言える東洋史、西洋史にはできない。以下、古代から現代までを通観。立ち現われたのは、まったく新しい「世界史のミカタ」である。これこそ、複雑な現代世界を読み解く武器となる。碩学で知られる、両著者自身が知的興奮を味わった、白熱対談へようこそ!
<以下、目次>第1章 神話の共通性 第2章 世界史を変えた遊牧民 第3章 宗教誕生と、イスラム世界の増殖 第4章 中華帝国の本質 第5章 ヨーロッパの二段階拡大 第6章 明治維新とフランス革命の類似性 第7章 システムとしての帝国主義 第8章 第一次世界大戦のインパクト 第9章 今も残るファシズムの亡霊 第10章 社会主義は敗北したか 第11章 国民国家の次に来るもの
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