庭で遊んでいた子どものおでこに最初の雨粒がピツッ、地面にツプッ、葉っぱにパツッ。雨はだんだん強くなってきて、パツパツパラツツ、プタタタツタタタと、いろいろな音をたててきます。駐車場の屋根や玄関のひさしを打つ雨など、あちこちの雨の音が独特の表現で楽しめます。全身に伝わってくる雨のメロディーを味わってみて下さい。
雨の音がこんなにも豊かで楽しいものだったのか、と気づかされる本です。水自体に形はないけれど、水を入れる容器によって、水が様々な形に変化するように、雨の音も、雨が当たるものによって、まるで違った生き物でもあるかのように、いろんな音を奏でてくれるのですね。雨がピツッピツッと落ち始め、次第に激しくなり、やがてゆっくりと止んでいく、その時間の流れを、雨の音だけで表しています。今度雨が降ったら、いろんな雨の音を探しに行ってみましょう! (ガーリャさん 30代・ママ 女の子3歳)
|