牛の受精卵移植では近年,遺伝的能力の評価技術が進展し,生後すぐに供卵牛の選定ができるようになった。生体卵子吸引技術による採取と体外受精技術による受精卵の生産が日常的に行なわれている。また,新たなXY精子の分離技術が開発され,性選別精液の受胎率も向上している。それらの基本技術から最新情報まで解説。そのほか,トレハロースやカフェインなどによる家畜の暑熱対策,耕作放棄地での肉用牛放牧や荒廃林地での豚の放牧,ガチョウによる雑草管理,糞尿処理での硫黄脱窒法や排気熱利用,ダイズホールクロップサイレージなど。
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