「慎んで哀悼」!? 首相官邸も間違える! メール、ウェブサイト、企画書、話し言葉……うっかりミスが致命的な失態になる。新聞のベテラン校閲者が教える文章マナー。 誤字や文法的に不適切な言葉、つながりのおかしい文章を知らず知らずのうちに使っていませんか。意図が伝わる、読みやすい文を書く基本。文法、敬語、誤解されやすい言葉……など日本語の知識が満載。 カバーイラストは『こども六法』の伊藤ハムスターさんが担当。
<校閲とは「文書・原稿などの誤りや不備な点などをしらべること」(『岩波国語辞典』第8版、岩波書店)ですが、大事なことは、多様な読者の目に触れる前に、正確で読みやすい文章にすることです。だから基本的に人知れず仕事をする黒衣(くろご)です。> <言葉のやりとりで最も重要なのは、相手を思う心です。言葉は、人によってさまざまな受け取り方があることを心得たうえで、相手の立場や事情に思いを致し、状況に応じて表現を工夫することが大事です。そうしないと、伝わらない、失礼な日本語となってしまいます。> (以上、「はじめに」より)
*章立て 第1章 「綸言汗のごとし」 首相の言葉チェック 第2章 敬語は難しいけれど 畏敬か敬遠か 第3章 固有名詞の怖さ 誤りはこうして防ごう 第4章 いわゆる差別表現 理解と配慮があれば 第5章 イラッとする使い方 仲間内だけで結構です 第6章 「たが」の外れた文章 書き言葉は丁寧に 第7章 失礼ワード20選 誤解必至です
*著者プロフィール 岩佐義樹(いわさ・よしき) 毎日新聞社校閲センター前部長。1963年、広島県呉市生まれ。早稲田大学第1文学部卒業後、1987年、毎日新聞社に校閲記者として入社。用語委員会用語幹事などを務める。毎日新聞校閲センターが運営するウェブサイト「毎日ことば」や、『サンデー毎日』の連載コラム「校閲至極」などに言葉に関する文章を随時掲載。著書に『春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち』(ワニブックス)など。なお毎日新聞校閲センターではTwitter(@mainichi_kotoba)などを通し、言葉に関するアンケートを実施している。新聞記事の制作過程における、実際に校閲記者が入れた赤字(誤り)の解説も人気。
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