2008年の出来事を理解するための必読書が登場した… 複雑な金融概念をシンプルに説明しながら、 全世界にわたる危機前史と、 その破壊的影響を壮大に描いている。 ――『ガーディアン』紙
金融危機についての本は数多いが、 世界的イベントとして捉えた著作はほとんどない… 本書は途方も無い規模をそなえた経済史であり… 読者は多くの驚きを得るだろう。 ――『ウォールストリート・ジャーナル』紙
2019年ライオネル・ゲルバー賞受賞 『ニューヨーク・タイムズ』紙「2018年に注目を集めた100冊」 『エコノミスト』誌ベストブック2018
「…不均質で複合的に発達したグローバルな資本主義が、あらゆる不安定の原因なのか。ポピュリスト政治を動かす激情は、エリート層による政策決定にどんな影響をおよぼすのか。政治家はその激情をどうやって利用するのか。国内の、そして国際的な秩序へと至る道はあるのか。恒久的な安定や平和は実現できるのか。その答えを教えてくれるのは法か。それとも恐怖の均衡と、専門家や将軍の判断に頼るほかないのか。 これらがこの1世紀の間、私たちが1914年について発してきた問いだ。2008年とその余波について、私たちが同じような問いを発するのは偶然ではない。それらは、近代というものの大きな危機につきまとう問いである」(最終章より)
下巻ではギリシャ経済危機から、金融危機の欧州全域への波及、緊縮財政政策、欧州中央銀行による量的緩和の開始、ウクライナ危機、ブレグジット国民投票、トランプ大統領の誕生から2017年までをあつかう。
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