おやおや、なんだか変わった顔をして寝ている子がいるよ?
おひるねの時間になると、前歯を出して寝るのはみーちゃん。 なんでも、みーちゃんは夢の中でちいさいうさぎになりたいんだって。 ちゃんとなれているのかな、夢をのぞいてみると……。
「ちがう ちがう うさぎじゃないよ」
みーちゃんはテンジクネズミになっていたのでした。 ほわほわの毛並みがちょっと似ているけどね。
次の日もまた前歯を出して寝るみーちゃん。 今度は、カピバラ!? その次の日は? その次の次の日は? どうしてもうさぎになれないみーちゃんに、お友達がいいことを教えてくれます。 その方法とはね……。
保育園に通っていれば、毎日必ずやってくるのがおひるねタイム。みんなはどんな気持ちでその時間を迎えるのでしょう。みーちゃんはね、小さな可愛い「野望」を持ってのぞむのです。可愛いけれど意思は固いのです、「うさぎになったゆめをみたい」。がんばるほど何だか寝顔はへんてこりん! だけどそのうちにまわりの子もつられて……。
ああ、なんて可笑しくて平和な光景なのでしょう。そのすべての出来事を優しく心地よい言葉のリズムで包み込んでしまうのが、おくはらゆめさんのすごいところ。愛しい愛しい時間です。さあ、あなたの隣で寝ているその子は、いったいどんな夢をみようとしているのかな?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おひるねの時間、うさぎの夢がみたくて、みーちゃんは前歯を出して寝てみました。うさぎと思ったら、テンジクネズミでした。次の日も、前歯を出して寝ましたがカピバラでした。みーちゃんは、夢の中でかわいいうさぎになれたのでしょうか? ゆったりとしたここちよい言葉と、愛らしい絵でおひるねの時間をのびやかに、ユーモラスに描いています。
うさぎになったゆめが見たい…とお昼寝のときに奮闘する主人公がとってもかわいらしいです。5歳娘は、なかなか見られないねぇ、次はどうかな?なんて言いながら一緒に読んでいました。最後にうさぎになれたとき、一緒にいた動物たちの正体は?! (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子5歳、男の子3歳、女の子1歳)
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