ないしょで、そっと、種をうめましょう、土とこころに。 ひりょうをあげ、みずもやり、じっとまちました。 すると、どうでしょう! 灰色のふつうだった世界は、 みどりのなかを風がふきとおる、光と色にあふれた世界にかわりました。
ここでは、なにも特別なことが起きるわけではありません。土と心にまかれた種子が、やがて育ち、花ひらく。そんな自然のいとなみの大切さ、いのちの輝きを、静かな語りと、パステル調の色彩の乱舞が教えてくれます。 数々の賞に輝いたイギリスの女性画家による、初の絵本作品です。身の回りの「あたり前の」世界を、「ふつうじゃない」世界へ。水彩とクレヨンと紙細工によって、馴れ親しんだ暮らしの風景が、そのまま特別な場所に変わります。
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