今後、新型コロナ・ウイルスとの付き合いは、ワクチンや特効薬ができるまでの長期戦が予想される。さらに、インフルエンザや新型コロナなどのウイルス感染症に対するワクチンや特効薬ができたとしても、それらはウイルスの増殖や放出を抑えるが、最後は身体の力がウイルスと闘って解決しないと命は救えないことを忘れてはならない。新型コロナ・ウイルスの被害が収まってからも次々現われるであろう新たな感染症に対峙するのも、免疫力である。東洋医学は、もともと“身体の力を応援して治療を行なう”という考え方をする。この考え方が、新型コロナ・ウイルスやこれからも直面せざるを得ないウイルスの被害から身体を守る鍵を握る免疫力を高めることに役立つと考えられる。本書は漢方の考え方から自分自身でこの免疫力を身に付ける方法を提案する。
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