ポッコはおとうさんとおかあさんにもらったパチンコで、自分を飛ばそうとしたり、 もらったラマに乗って、家の中をぐちゃぐちゃにしたり、 もらった風船で、自分ごと飛んでいってしまったり、 いろいろなことをしてきました。 でも、おとうさんとおかあさんの最大の間違いは、たいこをあげてしまったことでした。
家の中で、ずっとたいこを叩いているポッコ。 うるさくておとうさんとおかあさんは、お互いに話している声が聞こえません。 おとうさんが言いました。 「しばらく 外でやってくれないか。 でも あまり うるさくは するな」 ポッコは静かに家を出ました。 静かな森の中を歩いていくうちに、ポッコは思います。 「しずかすぎる」 そして、たいこをたたきはじめたのです。 すると……。
作者、マシュー・フォーサイスさんは、カナダ在住のイラストレーターであり、漫画家。森の中の様子や、動物たちのイラストは、シックで落ち着いた色使いであたたかみが感じられます。 途中、シュールな展開を含みながらも、『アボカド・ベイビー』や『くらいのなんか(そんなに)こわくない』など多数の絵本を翻訳されている青山南さんの訳が絶妙で、何だかクスっと笑ってしまいます。
(絵本ナビ編集部)
ポッコはカエルの女の子。 森のなかでひっそり暮らしていました。
ある日お父さんからたいこをもらい、 静かだった生活がかわります。
ポッコは一人でたいこをたたきます。 するとどんどん森の仲間が集まってきて……。
一人遊びがつまらなかったポッコが 森の音楽隊の隊長にたくましく育ち、 仲間を引き連れて家に帰ってきました。
色合いの美しい絵も、この絵本の大きな魅力です.
たいこをたたくポッコ、おもしろくていい! そして、おとうさんとおかあさんもいいです! 説明しずらい、不思議なおもしろさがあります。とくに、短い文章が、ちょっとシュールな感じでおもしろいんですよね。
そして、独特の色合いの絵も素敵で、好きだなあと思いました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
|