本書は、子どもが権利を持つとはどういうことかについて伝える絵本です。食べ物を得る権利に始まり、水を飲む権利、家に住む権利、学校に通う権利、暴力を受けない権利、きれいな空気を吸う権利など、たくさんの権利について取り上げています こうした権利は地球上に住むすべての子どもが持つものです。「肌の色が違っても、小さくても大きくても、お金持ちでもそうじゃなくても、この国で生まれてもほかの国で生まれても」持つ権利なのです。すべての人がこうした権利を尊重することに大きな意義があります。 この絵本が紹介しているのは、人権という概念です。とりわけ、国連子どもの権利条約で取り上げられている子どもの権利について説明しています。この条約が制定された後、世界中で子どもの権利についての意識が高まりました。しかし、豊かな国であれ貧しい国であれ、子どもの基本的なニーズを満たしていない国がたくさんあります。 この絵本は、子どもたちに伝わるように、著者であるアラン・セールが子どもたちに直接話しかけるような言葉遣いで書かれています。オレリア・フロンティの生き生きとしたイラストからは、子どもの権利が大事なものであるというだけでなく、特別なものでもあることが伝わってきます。
子どもに、「あなたたちは愛されて、守られて当然なのよ」と伝える絵本です。
安心して住める、学校に行ける、男女の平等、むりやり働かされない。どれも当たり前のことすぎて、子どもは、その幸せそうな絵と、例えのおもしろさを楽しんでいました。
世界中の子どもたちが、この絵本を読んでも「え?そうなの…?」ってならず、にこにこ笑ってこの絵本を楽しめるような、そんな世界を大人が作っていかなくてはいけないなと感じました。 (みっとーさん 30代・ママ 男の子10歳、女の子8歳)
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