まんまるツルツルあかい頭に、くりんとおおきな目がふたつ。 手足はたっぷり合計8本。 海賊ぼうしに眼帯がにあう、彼こそ海賊タコ船長!
ちいさなころから、海賊になることが夢! 海賊帽子も眼帯も、自分でスミをふいて色をつけ、ミシンでカタカタ手作りしました。
でも、海賊には手下が必要だし、海賊船も必要。 そして、タコ船長の前に立ちはだかる試練! 手下になりたがらない友だちに、スミを吐く”山賊”イカ軍団!? 海賊稼業も、ラクじゃないのです──
なんともキュートなタコの海賊! 両目につけたら前が見えないというのに、眼帯をふたつ作ってしまったり。 友だちが手下になってくれなかったので、自分の手足に顔を書いて8人の手下にしてみたり。 みどころは、そんなタコ船長の茶目っ気たっぷりなキャラクターです。
でも、かわいいのはタコ船長だけではなくて── タコ船長の前にあらわれたのは、りっぱな海賊船にのった、大海賊タアコ船長! まんまるツルツルあかい頭に、くりんとおおきな目がふたつ、それから手足はたっぷり8本……そう、こっちはこっちでやっぱりタコ! 海賊好きの女の子です。 しかもよく見れば、タアコ船長も、手下はみんな自分の手足。
「えいっ、てしたども かかれえーいっ!」 「なによ! てしたども、かかれえーいっ!」
手下と手下が、もみくちゃ大乱闘! ……と思いきや? なにやら、あかい頭がさらにあかぁく…… タコ船長と田タアコ船長の戦いの結末は……?
大人気赤ちゃん絵本『もいもい』の作者・市原淳さんと、 「ハリネズミのプルプル」シリーズなど絵本や児童書の文章を多く手掛ける二宮由紀子さんの初タッグ絵本。 タコ船長がほんとうの「船長」になる日まで、見守りたくなる一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
小さな頃から「大きくなったら海賊になりたい」と思っていたタコせんちょう。大きくなったので、自分で帽子や眼帯、服を作って海賊デビューをすることにしました。海賊には手下が必要なので自分の8本の足に「きょうからタコせんちょうの手下だからな」と大きな声で言いました。手下ができたら、次は海賊船です。 どこかに沈んでいる海賊船がないかとさがして回りましたが、どこにもありません。そのとき、山賊のイカ軍団に襲われました。タコせんちょうは、「山賊は山にいるものだ」とイカに教えてあげると、イカたちは 「ありがとう」と言って山へ向かいました。沈んでいる海賊船がないので海面に上がったタコせんちょうでしたが、なんとタコせんちょうにむかって砲弾と矢が襲ってきました! タコせんちょう、どうなる!? 入園や入学のお祝い、プレゼントにもぴったり!
以前、したじきくんとなかまたち、を読んで面白いなと思った作家さんだ!と思い、手に取りました。表紙の絵もなんだか少しぬけてておもしろそうです。
5歳娘はとても気に入ったようで、おもしろい!と何度も言っています。手下にする仲間がおらず、自分の足を手下にしたり、山賊を名乗るイカに海では山賊にはなれないと説いたり…色々おかしいところはありましたが、最後はほっこりするお話でした。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子5歳、男の子3歳、女の子1歳)
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