山に道路ができ、車がふえると、野生の動物たちはあぶなくて、道の反対側にわたることもできません。そのせいで食べるものにこまったり、車にひかれてしまうこともありました。そこで、「動物たちの道を作ろう」と考える人があらわれました。ウサギやイタチのためのトンネルがたの道。シカやキツネのための橋がたの道。ダムにせきとめられた魚たちのための道もあります。……さて、空を飛ぶモモンガの道は、どんな道でしょうか?
小学4年生への読み聞かせで読みました。
人間が豊かに暮らすために、森を分断して作った道。
その道ができ、車が通るようになったことで、向こう側の森にある美味しいものを食べに行けない、仲間に会いに行けない動物がいること。また、その動物たちが意を決して道を渡ろうとした瞬間、車に轢かれて死んでしまうことを問題提起し、そういう動物が1匹でも減るようにと作った動物のための道が世界にはたくさんあるということを教えてくれる一冊。
当たり前に通っている道は、動物のテリトリーのど真ん中だったかもしれない。
人と動物の共生についての絵本でした。
もっと人のためだけではなく、人間以外の生き物目線でも、豊かさを考えていかなくてはいけないんだなと感じました。
子どもたちも、最後まで真剣に聞いていました。 (あさひなたmamaさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子6歳)
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