1990年代に急激に世界に広がったグローバル化現象……
「グローバル・スタディーズ」は、多様な課題の解決にむけて、 既存の学問分野にとらわれずに、独自の思想と方法論を展開しつづける。
本書は、1997年、世界に先駆けグローバル・スタディーズの大学院を創設した、 一橋大学社会学研究科地球社会研究専攻を中心に、 グローバル・スタディーズの思想と実践、教育と現状、 独自の領野を提示する必読書である。
【収録内容】
▼ 第1部 グローバル・スタディーズの思想と挑戦
第1章 グローバル・スタディーズという挑戦 ――制度、実践、思想の間で (足羽與志子/一橋大学大学院社会学研究科教授)
第2章 グローバル・スタディーズの創生、展開、展望 (デヴィット・L・ワンク/上智大学国際教養学部教授、 グローバル・スタディーズ研究研究科長) (吉M健一郎訳)
第3章 クリティカル・グローバル・スタディーズに向けて (伊藤 毅/上智大学国際教養学部・ 大学院グローバル・スタディーズ研究科教授)
第4章 暴力、文化表現、ソーシャル・デザイン ――グローバル・スタディーズと人類学 (中村 寛/多摩美術大学美術学部准教授)
▼ 第2部 グローバル・スタディーズへの交差
第5章 歴史研究における「グローバル論的転回」の変革力 ──個人的回想 (ディエゴ・オルスタイン/ピッツバーグ大学歴史学部教授、 歴史学学部長) (吉M健一郎訳/一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻博士後期課程)
第6章 グローバル・スタディーズは記憶研究と交差しうるか (林 志弦〔イム・ジヒョン〕/西江〔ソガン〕大学歴史学部教授、 トランスナショナル・ヒストリー、 クリティカル・グローバル・スタディーズ研究所所長) (梅垣 緑訳/一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻博士後期課程)
第7章 グローバル・メモリー・スペースにおける コスモポリタニズムとナショナリズムの衝突 (ジョナサン・ルイス/一橋大学大学院社会学研究科教授)
第8章 グローバル化した高等教育、コスモポリタンな個人と市民 (ヤセミン・ヌホグル・ソイサル/エセックス大学社会学部教授) (梅垣 緑訳)
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