人と人との触れ合いが制限される今、孤独感やストレスを一人で抱え込んでいる人が増えている。 本書はそうした人たちに向け、身体心理学の視点から、自分の身体(皮膚)に直接働きかけるセルフタッチや セルフマッサージなどの「セルフケア」を通して、疲れを癒やし、心と身体のバランスを取り戻し、 幸せに生きるための方法を提案する。
不安なときは顔を指先でトントン、疲れているときは全身に熱めのシャワー、 落ち込んでいるときはバタフライ・ハグ……。 不安やストレスを感じているとき、皮膚に優しい刺激を与えると、外を向いていた意識は、 瞬時に触れた皮膚の感覚に移動する。そして「自分はここにいたんだ」という事実を感じることになる。
自分の存在感を意識することは、自分の存在感を確たるものにしてくれることにつながる。 読みながら、一人でも十分に癒やし効果を得られることが実感でき、内側から元気になれる一冊。 不安を抱える多くの読者にとっての「救いの書」となる。
<目次より>はじめに 1章 人はみな「ひとり」から始まる ●触れ合いの制限で気づかされたもの ●出会いの場で起こる原初的なコミュニケーション ●同調圧力と身体の同調 ●身体は今の心の状態を教えてくれる ●これからの時代に必要なセルフの力 2章 自分を愛するセルフタッチ ●境界としての皮膚の役割 ●ストレスを感じたときにしている身だしなみ行動 ●セルフタッチの効能 ●自分に触れると何が起こるのか ●自分を愛するセルフタッチ 3章 あなたをストレスから守る皮膚の力 ●葛藤する皮膚と心 ●皮膚は脳のように刺激に応答している ●身体や皮膚を攻撃する病気 ●心を映す皮膚感覚 ●セルフタッチを用いたストレス解消法 4章 幸せはいつも皮膚から生まれる ●オキシトシンは自分で増やせる ●五感を刺激する ●自分をいたわり、思いやる ●動物との触れ合いの効果 ●「人のため」は「自分のため」 ●感謝の気持ちが自分を癒やす あとがき
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