子どもの視点から難民生活の記録を描いたグラフィック・ノベル――
こんにちは、オマルです! ぼくはソマリアで生まれました。 内戦でお父さんを殺され、お母さんとは生き別れになりました。 そして、4歳のとき、まだあかちゃんだった弟のハッサンとともにふるさとを離れ、ケニアの難民キャンプに行きました。 これは、15年にわたる難民生活の記録です。 ぼくの子ども時代は失われたも同然でした――
「本書は、難民の子どもたちが不遇な環境の中でも夢と希望を捨てず、夜空に輝く星を目印に行く旅人のようにひたむきに歩き続ける姿を描き出します。その姿から私たちは多くを学ぶでしょう」(監修者より)
全米図書賞児童図書部門最終選考ノミネート(2020年) 「New York Times」優良児童書25選(2020年) 「TIME」年間ベストブック(2020年) 「School Library Journal」年間ベストブック(2020年) 「Kirkus」優良児童書(2020年) Amazon 最優秀児童書賞(2020年) ニューヨーク公共図書館子ども向けベストブック ジェーン・アダムス児童書賞最終選考ノミネート 全国英語教育者協議会シャルロット・ハック賞受賞
世界難民の日に送られてきた絵本ナビからのメルマガに紹介されていたので、読んでみました。
いくつか紹介されていた中で、この本を選んだのは、それは漫画だったからです。しかも紹介されていた画像では色付きの漫画だったので、読みやすそうと思って手に取りました。
結構、長い話でした。でも、不思議なことに読むのを止められませんでした。淡々と難民兄弟と彼らをとりまく人々の日常が描かれているのですが、最初は難民キャンプだったのに、それが常態化して村と化している現実、そして誰もが第三国への移住を夢見ていることなどが知っているつもりでも、改めて考えさせられました。
高校生の息子にも、読んでみる?と聞いたら、読むとのことだったので貸しました。やはり息子も、読むのをやめませんでした。
どうしたら世界から難民がいなくなるんでしょう。
その答えはなかなか簡単には実行できないかもしれないけれども、やはり教育の大事さ、そして自分ができることをまずやれたらなと思いました。
小学生からでも読めます。大人も十分に考えさせられる本だと思います。国際協力などを学びたい人にもお勧めです。 (汐見台3丁目さん 50代・ママ 男の子17歳)
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