一人のブッダから多くの仏が生まれたのはなぜか。 サンガ(仏教教団)はどのように成立したのか。 仏・法・僧の三宝のうち、〈仏宝〉と〈僧宝〉に焦点を合わせ、ブッダ観の展開とサンガ成立の歴史を遡源。 また、従来の〈原始仏教〉の呼称を〈初期仏教〉と改称する正当性を諸方面より裏付ける。 時に西洋思想と比較しつつ、仏教の根本問題を論旨明快な叙述で解きほぐす、恰好のインド仏教史入門。
【本書の構成】 まえがき
I インド仏教史の時代区分とブッダ観
第一章 インド仏教史の三分割 第二章 〈原始仏教〉を〈初期仏教〉に 第三章 インド仏教史の時代区分とブッダ観の展開 第四章 ブッダと諸仏
II 初期仏教聖典について
第五章 「三蔵」「九分経・十二分経」について 第六章 「仏伝」について 第七章 仏教教団とその成立 第八章 パーリ『律蔵』「大品」を読む
初出一覧 解 説 丸井 浩
索 引
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