見開き画面いっぱいに、茶色い角ばった大きな水玉模様がたくさん。「このめいろのようなおっぱいだあれ?」ページを開くめくると、「きりん!」とキリンの親子が登場し、ちゅうちゅうちゅうと赤ちゃんが首を長くして、おっぱいを飲む様子が描かれます。
お魚のように海の中を泳ぐおっぱい。傘みたいなはねで飛んでいるおっぱい。こわい顔のようなおっぱい……。つぎつぎと現れる、ちょっと変わったおっぱいたち。「このおっぱいだあれ」とおっぱいの当てっこしながら読み進みます。さあ、何の動物のおっぱいか、わかるかな?
躍動感のあるユーモラスなイラストで楽しませてくれるのは、『やきざかなののろい』(ポプラ社)などで多くの絵本賞を受賞している塚本やすしさん。「塚本やすしと遊びまショー」という絵本読み聞かせとライブぺィンテングなども行う人気の絵本作家さんです。
おっぱいに注目することで、それぞれの動物たちの特徴がわかってきます。こうもりがぶら下がって生活していることや、ゴリラが群れで生活すること、ねこがいちにちの半分の時間が寝ていることなども語られるので、お子さんがいろんな動物に興味を持つかもしれませんね。
めくりやすく、破れたりする心配のない丈夫なボードブックなので、赤ちゃんにも安心して手渡せるのもうれしい。大好きなおっぱいをこれでもかと味わえる、うれしくて楽しい1冊です。
(出合聡美 絵本ナビライター)
動物のおっぱいがたくさんでてきます。 赤ちゃんも子供たちも喜ぶ楽しい絵本です。 クイズにもなりますのでお子様たちと遊んでください。
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