マラドーナは神様なんかじゃない。
アルヘンティノス・ジュニオルス時代ーー まだ「神」と呼ばれる前の7年間。
マラドーナに魅せられて1989年にブエノスアイレスに移り住んだジャーナリストが描く、 知られざる世界的スーパースターの素顔。
恩師、幼馴染み、チームメイト、パーソナルトレーナー、ファンなどへの取材から 「人間ディエゴ」の実像を浮き彫りにする。
マラドーナにはどうしても「悪童」というイメージがつきまとう。 「サッカー選手としては素晴らしいが、人間としては……」という意見を抱く人が多いのも当然だろう。 だが、アルゼンチンでマラドーナをよく知る人たちの考えはまったく逆だ。 「サッカー選手としても素晴らしかったが、それよりも人として最高だった」と言い切る。 モウリーニョが言うように、寛大で、気立のいい人だった。 常に弱い者の味方で、困っている人を助けるためなら後先考えず即行動に移す男だった。 (本文より)
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