我が家に、あたらしい家族がやってきた! 待ちに待った、おさない弟! でも「組み立て」はこれから……?
メタリックなボディの、あちこちにはネジ。ママも、パパも、それからペットもおとなりさんも、この世界に住んでいるのは、みんなロボット。 ロボット家族のあらたな一員は、やっぱり鋼鉄、ロボット赤ちゃんです。
「赤ん坊もずいぶん複雑になったなあ」
マニュアルどおりにやろうとしてるのに、パパでもママでも、なかなかじょうずに組み立てられない。しかも、やっと組みあがったと思ったら、まさかの大暴走! 赤ちゃんが、ロケット噴射で大空へ!
だれか! 赤ちゃんをつかまえてー!
ロボットだけがくらす世界の、あらたな命の誕生(?)を描いたユニークな作品。パパが持ち帰ってきた赤ちゃんの部品が入ったパッケージには、体重125キロの文字。そんな赤ちゃん、抱っこできない……。ドタバタ騒動のうしろでは、「亜鉛を焼いてみたの」と、ご近所さんがおすそわけ。それ、ロボットにとってはおいしいの……?
人間のくらす世界ではとても見られない、ロボット世界の常識や日常が、なんともおかしい一冊です。
暴走ロボベイビーはぶじ、「誕生」することができるのか!? そして、赤ちゃんの空箱に入っていた、まさかの「特別プレゼント」とは!?
ますますにぎやかになりそうなロボファミリー。特別プレゼントのつづきには、どんなお話が待っているのやら。
(堀井拓馬 小説家)
ロボットの世界に赤ちゃんがやってきた。 ママのダイオードも、パパのラグナットもおおよろこび。 さっそく送られてきた箱を開け、 赤ちゃんロボットを組み立てることにした。 ところが……
弟ができたキャシーが ペットのスプロケットといっしょに大活躍。 性別や年齢も見た目にはわからないロボットたちに、 家族の中の役割も考えさせられます。
コールデコット賞作家ウィーズナーが 精緻に、そしていきいきとロボットの世界を描き、 すみずみまで存分に楽しめます。
ウィーズナーの絵本は好きなので、新刊がでてたことを知り、わくわくしつつ読みました。今回はロボットの家族。想像がふくらんで、楽しい展開。最後はくすっとほほえましかったです。機械だけれど、かわいく、あたたかい感じの絵が素敵でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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