みーちゃんとひーちゃんは、ふたりでひとつ。仲良しの靴の、右と左です。 おや? でもみーちゃんがどこかへいっちゃったみたい。 ひーちゃんはみーちゃんを探します。「あっ! かばんの なかに みつけた!」と思ったら……残念。みーちゃんではなく、お手ふきタオル。かばんからちょっとはみ出したところが似ていたんですけどね。
ひーちゃんは外も探します。「みつけた!」と思ったら……やっぱり残念。白い物だけど、みーちゃんじゃありませんでした。一体、どこにいるのでしょう? ひーちゃんは、みーちゃんに会えるのでしょうか。
ふたつでひとつの物が、片方どこかにいっちゃうと、さみしいものですよね。作者の真木文絵さんは、道ばたでよく、小さな靴が片方落ちているのを見つけては、靴のその後のゆくえが気になっていたそうです。
本書は、幼いお子さんから楽しめる、穴あきしかけ絵本。温かみのあるタッチの絵を描く石倉ヒロユキさんは、「ポットくん」シリーズ(福音館書店)をはじめ、『トコトコとこちゃん』『おべんとどうぞ』(共に、ひさかたチャイルド)など、真木文絵さんと一緒に多くの絵本を世に送り出しています。
ひーちゃんとそっくりのはずのみーちゃんが、どこに隠れているのか、探してみてくださいね。みーちゃんの居場所を見つけたとき、親子で笑顔になる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
みーちゃんとひーちゃんは、靴の右と左。いつもいっしょです。なのに、みーちゃんがいない。みーちゃんを探しにでかけたひーちゃんですが、みーちゃんのようでみーちゃんじゃないものばかり。どこへいったの? みーちゃん!
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