目も覚めるような明るい黄色でペイントされた顔。 ふわふわの毛皮と、極楽鳥の羽根でできた帽子。 サンゴや木のツルでできたアクセサリー。 ちいさな体ににぎやかな装いがかわいらしい、その子の名前はパヤベくん。 パプアニューギニアに暮らす800を超える部族のうちのひとつ、ラフ族に生まれた3歳の男の子。
きょうはいろんな部族の人たちが集まる、一年に一度の特別な日。伝統的な装いで、歌って踊るシンシン祭!
「シンシン祭は、800以上もいる部族が、争いをせず、なかよくするためのお祭りになっているんだ。 いいなあ、歌やおどりでなかよくなれるなんて。」
すっぽり頭を覆うほどおおきな泥でできたマスクに、ナマハゲも逃げ出すこわ?い見かけの悪霊も!?
いろんな国の子どもたちを主人公に、彼らが「好きなもの」に焦点を当てて写し出す「ともだちみつけた!」シリーズ第2弾。
別の言語を話し、違う文化の中で生きる部族が、川や山を隔ててすぐそばでとなり合って暮らすパプアニューギニアの山岳地帯が舞台。さまざまな衣装で集まり、互いの文化にふれあう平和のためのお祭りを、ちいさなパヤベくんの視点でつづった写真絵本です。
やはりみどころは、さまざまな部族の伝統衣装をとらえた、たくさんの写真!
極楽鳥を模したビビットな色合いの衣装が楽しい、パヤベくんたちラフ族。白黒のペイントを全身にほどこして、ガイコツ姿に変身する部族。顔を真っ赤に塗り、そこに水玉模様を打ったペイントが目を引く、ハデな部族も!
言葉も文化も、ちがう。大切にしていることも、怖いと感じることも、ちがう。だらこそ、それぞれの生活から生まれた伝統衣装のデザインも千差万別! そんな彼らが、それぞれの部族の価値観を目に見える形で体にペイントして並び立つ姿が、胸を打ちます。
強烈なヴィジュアルで多様性のメッセージを発信する、圧巻の一冊!
(堀井拓馬 小説家)
はじめてお祭りに参加する、パヤベくん。80もの部族が集まるお祭りで、様々な飾りや衣装、ダンスを見て、部族による違いや共通点を発見していきます。やがて違いを超え、共に歌い踊ることの素敵さ、祭りの意味を知っていきます。
表紙の顔を鮮やかな色にペイントした男の子の写真に惹かれ、手に取りました。
パプアニューギニアのラフ族に生まれた男の子パヤベくんが、80もの部族が集まるお祭り「シンシン祭」に参加します。
それぞれの部族たちは、体中をペイントしたり、羽のついたカツラをつけたり様々な格好でダンスをします。
みんな生きていることを楽しんでいることが感じられる写真ばかりでした。エネルギーを感じます。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子15歳、男の子13歳)
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