「のってくださーい」湯船につかったお父さんが男の子をおふろに呼びました。「おふろがでまーす」おふろを船に見立て、親子で仲良く船出です。
「おひざのほうをごらんください」お父さんのひざが湯船からぷっくり顔を出しています。お父さんのひざはまるい島。そこにはお腹を空かせたぞうさん親子がいるみたいですよ。お次はでこぼこの島が出現。これは足の指ではないでしょうか?ここはどんな島なのでしょう?
作者のaccototoはふくだとしおさん、あきこさんご夫婦による絵本作家ユニット。二女一男の父と母で、本作のアイディアは、としおさんと子どもたちとの入浴タイムで人気だった遊びが元になっているそうです。
「ちゃぷーん ちゃぷーん」とゆるやかだった船旅も、「ざぶーん ざぶーん」「ばっさーん ばっさーん」とだんだん激しくなっていきます。ふたりは終始笑顔で船の旅を満喫している様子。親子で触れ合いながら、こんなに楽しい時間を過ごせたら最高ですね。「おふろがでまーす」と誘って、ぜひ親子で濃密なおふろタイムを楽しんでください。
(出合聡美 絵本ナビライター)
■お子さんをひざにのせ、ゆらゆらしながら読んだあとは、おふろへGO! ぞう、さる、ライオン…どうぶつたちとのやりとりが楽しい絵本。おふろの旅が進むにつれて変化してゆく擬音語。ちゃぷーん、ざぶーん、ざばーん、ばっさーん…そしてクライマックスへ! 最後の「どうぶつたちの島」のタネ明かしで、親子に笑顔が生まれます。
●「シナぷしゅ」(テレビ東京系列)で読まれました(2022/07/15)
■反響の声が続々! ・わが家では、恐竜や昆虫の島まで登場!「いろんな世界に行けるのは楽しいな」と、湯上がりのパパ。親子で体も心もぽかぽかです。(絵本専門士・二児の母) ・絵本を読んだ夫が「大きいひざと、小さいひざを湯船に浮かべたらおもしろそう」と。今夜のおふろ係はお任せします!(笑)(司書・一児の母) ・「おふろがでまーす!」って声をかけたら、「まって〜!」と慌ててお風呂に向かう子どもたち。「でまーす」の響きが好奇心をくすぐるようです。(里親支援専門相談員・絵本専門士) ・親子のコミュニケーションの数だけ物語が生まれます。「次の島は何かな?」「手を使ったらどんな島ができるかな?」・・・・・・次々に言葉が飛び出します。(一児の父) ・動物が食べ物をもらうシーンでは手のひらを差し出して受け取る素振りをし、波の音でけらけら笑い、読み終わると「もう一回!」と何度もおねだりします(一児の母) ・おふろに入ると、次々に島と動物たちが登場。探検の話? と思っていると……最後に島の謎がとけて興奮の子どもたち。すぐ読み返して、島の作り方を確認します。「ほかにも島ができるかな」「おふろ楽しいね」と言う声が聞こえてきました。(保育士)
お風呂での遊びのヒントになる絵本。
「おふろのふねがでます。おひざのほうをごらんください、ぽー」で、冒険が始まります。おひざを島に見立てて、ぞうさんのおもちゃを使って、物語が一つ、できました。
その後も、身体の部分を何かに見立てて、物語が作られます。
絵本のとおりでもいいし、持っているおもちゃに合わせてもいいし、想像力をグーッと広げるキッカケになる一冊だと思いました。
楽しいお風呂タイムが過ごせそうな、一冊。 (こはこはくさん 50代・ママ 男の子11歳)
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