「動物あずかりや」って聞いたことありますか? 「動物あずかりや」というのは、動物保護団体が保護した動物が一生くらせる家が見つかるまで、家族として大切に世話をする動物あずかりボランティアのことです。 8歳のカイタは大人になったら獣医さんになりたいと思っているほど動物好きの女の子。パパから「あずかりおうえん団」を家族で引き受ける話を聞いて大喜びだったのですが、さっそくやってきた黒くて大きな犬「トルーマン」のやんちゃぶりにてんやわんや。でも一緒に過ごすうちにトルーマンがどんどん可愛くなってきて‥‥‥。そんなある日のこと、トルーマンの新しい家族が見つかったという連絡が入ります。トルーマンと一緒にいたい、という思いと、幸せな家族を見つけてほしいという思いのはざまで揺れるカイタは、どんな風に気持ちを整理して、動物たちと向き合っていくのでしょうか。
お話のあちこちに挟まれる挿絵は全てカラーで、犬と過ごす楽しさがたっぷり伝わってきます。巻末には、このお話のモデルとなった「カイタ・タカノ」さんという女の子のことが分かるお楽しみページも! 対象年齢は小学校三年生ぐらいから。動物が好きな子におすすめの「動物あずかりや」シリーズ、さて次はどんな動物がカイタの家にやってくるのでしょうか。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
カイタは動物がすきな8歳の女の子。「動物あずかりや」として保護動物を一時的に受け入れることになり、犬のトルーマンがやってきた。やんちゃなトルーマンの世話は思った以上に大変。にぎやかな毎日をおくるうちに、カイタはトルーマンのことが大すきになった。けれど、トルーマンに一生の家が見つかれば、お別れしなければならなくて……。動物のあずかりボランティアをとおして成長する女の子を温かく描いたシリーズ第1弾。
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