自然放牧による本来の山地酪農に取り組む、酪農界の異端児・中洞正。 効率優先の酪農ではない、放牧酪農を普及するのが使命であると考え、牛と人と自然の持続可能な未来を目指している。 中洞氏が営む牧場の春夏秋冬の姿と、生きる言葉を写真とともにつづった一冊。
ー幸せな牛からおいしい牛乳は生まれるー 見渡す限りの山に放牧された牛たちの生活。当たりまえに子牛は母牛のお乳を飲み、雪の中で寝る。 牛舎に入ったまま一生を過ごす乳牛が市場を出回るなか、ここの牛たちは、牛本来の生活を送っている。 本当の牛は草食動物、自分から穀物を食べることはない。 牛たちが強制的に食べさせられている穀物の製造過程など、社会問題にもふれる。
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