小さな谷間にすんでいるこだまぼっこは、つり橋で見かけた女の子がわすれられず、大事なびわの実をもって、里へたずねていきます。
ちいさな谷間に住む「こだまぼっこ」。
仕事は、こだまを返すこと。
毎年3つだけキラキラの実をつけるビワの木を持っていて、
それが自慢。
そんな谷間の近く、
疎開してきたのでしょうか、
老夫婦の家に、小さな女の子、キコちゃんがやってきます。
こだまぼっことキコちゃん。
二人は絵本のラストまで会うことはありません。
話で存在を知っているだけ、
遠くから見守るだけ、です。
それでも互いを思いやる気持ちは強く、その友情、優しい気持ちに
心を打たれます。
繊細な子供たちの心が描かれますが、
4歳の娘にもそのあたり伝わったようで、
「二人はきっと友達になった。最後のビワを半分ずつ食べたと思う。」
と教えてくれました。
理解が深まる小学生低学年にも、もちろんオススメです。 (NARIGEさん 30代・パパ 女の子4歳、男の子1歳)
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