朝ドラのモデルとして話題! 小学校中退→実家が破産→極貧→世界的植物学者 波瀾万丈すぎる男の生涯とは――
牧野富太郎は、2023年春から放送されるNHK連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデルとなった人物。 本書は、牧野富太郎の歩みを年代順かつハイライトごとに描き、まるでドラマを見ているかのように、その波瀾万丈の生涯をたどることができる。 小学校中退、実家は破産という苦難を味わいながらも、妻・壽衛の支えのもと、東大の講師となり、「日本植物学の父」といわれるほどの学者となった牧野の生涯は、多くの人々に勇気を与えてくれるはず!
(本文より) これからはじまる本編を読むと、周囲を気にせず、ただひたすら我が道を行く富太郎の姿に、ときには苛立ちを覚えるかもしれない。 特に壽衛の苦労を思うと、彼に嫌悪感を抱く方がいてもおかしくはない。 だが、同時に、羨ましくも思えるのではないだろうか。 誰に何を言われても、どれほど疎まれても恨まれても、ときには大事な家族に無理を強いてでも――けっして自分を偽らず、寝食を忘れて好きな植物に熱中する富太郎を、心のどこかで羨ましいと感じるのではないだろうか。
(目次) ●序 章 ●第一章 少年時代 ●第二章 東京へ ●第三章 出会いと別れ ●第四章 困窮 ●第五章 妻の死〜世の中のあらむかぎりやすゑ子笹 ●第六章 花と恋して九十年 ●終 章
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