いまや、生活や仕事、研究で扱うデータだけでなく、見るもの聞くもの、世の中にあるあらゆるデータが統計学の対象となっています。そこから豊かな知見を取り出せるか否かは研究機関や企業はもとより我々個々人の死活問題になっています。「数学という道具を上手に使って、入手したデータから有意義な情報を絞り出す理論」が統計学であるのなら、その「統計学を使って実際にデータの分析を行なえるようにする」のが統計解析です。 本書は、いまや古典的統計学と呼ばれるようになったフィッシャー、ネイマン、ピアソンらが確立した推測統計学と、現代主流になりつつあるベイズ統計学、それに、よく使われている多変量解析をメインとした入門書です。
目次 プロローグ 統計学を学ぶ前に 第1章 統計学の基礎知識 第2章 伝統的統計学のための確率 第3章 統計的推定〜一を聞いて十を知る 第4章 統計的検定〜仮説が正しいかどうかを判断する 第5章 ベイズの確率論〜経験をもとに判断する 第6章 ベイズ統計学〜ベイズの定理を唯一のよりどころにする 第7章 ベイズ統計学と推定、 検定 第8章 相関分析〜二つの変量の関係を探る 第9章 回帰分析〜一つまたは複数の変量から他の変量を予測 第10章 数量化理論〜質的データを分析する
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