「精読する、分析する、書く」の3ステップを徹底攻略! チョウのように軽いフットワークで理解し、ハチのように鋭い視点で読み解く方法を身につけましょう。 == 批評はなによりも、作品を楽しむためにあります。本書では、批評を「精読する」「分析する」「書く」の3つのステップに分けて、そのやり方を解説していきます。チョウのように軽いフットワークで作品を理解し、ハチのように鋭い視点で読み解く方法を身につけましょう。必要なのは、センスではなく調査力と注意深さ。そしていくつかのコツを飲み込めば、誰でも楽しく批評ができます。作品をより深く理解し、たくさんの人とシェアするための、批評の教室へようこそ。
【目次】 プロローグ 批評って何をするの? 第一章 精読する 1 精読とは? トーキングが許される場所はテクストだけ/精読の始まり/探偵になるために 2 精読のためにすべきこと 作品内の事実を認定しよう/作品が言っていることを読み取ろう/トイレには死が潜んでいるので、少しだけパラノイアになろう/ヒロインに優しくする男はだいたい口説こうとしている/自分に邪な性欲があることを自覚しよう 3 精読のためにすべきではないこと みんなウソをついているので、誰も信じないようにしよう/ウソを見抜けるようになろう/とりあえず作者には死んでもらおう/作者は死んでも歴史的背景は殺さないようにしよう 第二章 分析する 1 批評理論とは? 巨人の肩の上に立とう/インフィニティ・ウォーの勝ち方/社会が決めた条件づけ/一見簡単そうに見えて…… 2 タイムラインに起こしてみる デレク・ハートフィールド作戦/怪物を飼い慣らす/タイムワープにご用心 3 とりあえず図に描いてみる 人物相関図に起こしてみる/詩も図にできる/物語を要素に分解する/『リア王』とおとぎ話/モチーフ早見表を作る 4 価値づけする うまく書かれているか、ヘタに書かれているか/愛はどこからくるのか/作品の「友達」を見つける/ネットワーキングの方法/ウサギは全部追いかけろ 第三章 書く 1 書き始める 自分は芸術家だということは覚えておこう/一箇所から切り込もう/タイトルは自分を縛るためにつける/暗い嵐の夜じゃダメ 2 切り口を提示し、分析する うなぎをつかまえよう/食に殉じるごん狐/書けない時は照明を褒める(かけなす) 3 書くためのテクニック 自由にのびのび書いてはいけない/ほとんどの人間はラスキンじゃない/ただの人間の感動には誰も興味はない/オレに話してんのか?/ルビッチならどうする?/ルールすべてを無視しなさい/あなたが蓮實重彦ならどんなに型にはめても結局は蓮實重彦になる/人に好かれたいと思うのはやめよう 第四章 コミュニティをつくる――実践編 1 『あの夜、マイアミで』 2 『華麗なるギャツビー』 エピローグ もっと学びたい人のための読書案内 参考文献
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