ゆみちゃんが、苦手な野菜スープとにらめっこしていると、 「ピンポーン!」 やってきたのは、かいじゅうたくはいびん! ゆみちゃんにかいじゅうの卵を届けにきたのです。卵に“ペロリ”と名付けると、卵からかえすためにご飯を食べさせることになりました。 たくはいびんのみんなに教えられながら、ゆみちゃんはペロリのご飯を探しては一生懸命食べさせていきます。でも、ペロリにも好き嫌いがあって、なかなか食べてくれないものもあります。これでは、卵からかえるために必要なパワーがつきません。こまったゆみちゃんは……。
この絵本は、作者の澤野秋文さんが子育て中に、なかなか野菜を食べない息子さんについて考えたことがきっかけでできたそう。 好き嫌いのあるゆみちゃんは、同じく好き嫌いのあるペロリに「栄養のつくものを食べないと」と心配し、ペロリになんとか食べてもらおうとがんばります。すると、「自分もこうやって心配されているんだな」と気づいて、自分の好き嫌いにも自然に向き合っていきます。
食べ物の好き嫌いは子どもたちそれぞれ、何かしらあると思います。好き嫌いの克服のきっかけとして「弟や妹に食べさせてあげた」、「給食でお友達が食べているのを見た」などがありますが、ゆみちゃんも、ペロリがご飯をがんばって食べている姿に刺激を受けたのですね。
この絵本は、好き嫌い克服のきっかけになるだけでなく、澤野秋文さんの魅力でもある緻密に描きこまれた絵をいかした「探し絵」が随所に盛り込まれているところもポイントです。おはなしや遊びを楽しみながら、「苦手な食べものにもチャレンジしてみようかな」という気持ちが自然と子どもたちに湧いてくる、いろいろな楽しみ方ができる絵本です。
(徳永真紀 絵本編集者)
きらいな野菜とにらめっこしていると、突然、大きなたまごのお届けものが! くいしんぼうのたまごに食べ物をあげているうちに……。
読み聞かせ3歳から ひとり読み5歳から
頼んでもいないのに、いきなり妙な格好をした宅配便の人たちが来て、怪獣の卵を育てろと言う・・・。
お話の出だしから妙ちくりんですが、続きが気になる絵本でした。
怪獣を育てるために、四角い果物やイチゴウオを探すページはゲームのようになっていて、お子さんと一緒に楽しく読める展開になっていました。
年少さんくらいから楽しめる絵本ではないでしょうか(???????) (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子4歳)
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