ぽーーん! トンネルのような暗闇を抜け飛び出したのは、うんたろう。 ……出てきたのは人のおしりから。そう、彼はまぎれもなく、うんちです。 ここは江戸時代のかわや、いわゆるトイレの中。 うんたろうには仲間もいます。うんべえ、うんすけ、そして「うまそうだ」と彼らの周りを飛び回るハエのハエパ。 出てきたばかりのうんたろうは、彼らに聞きます。 「ぼくたち これから どうなるの?」 「ここよりもっと明るい世界に行くんだよ」
うんちが売り物だった江戸時代。 「こえとり」のお兄さんがかわやにやって来て、うんたろうたちを柄杓(ひしゃく)で桶(おけ)に移します。ここから農家に持って行き、肥料として売ったり野菜と交換したりするために。 「さぁ、みんなで出発だ!」桶の中でワクワクするうんちたち。 ところが。 おっとっと……お兄さんがつまづいて、うんたろうだけ、街の中で落っこちちゃった! どうする どうする?うんたろう!
うんちの旅。 今でこそ冗談にしか聞こえないお話は、江戸時代の暮らしの中では当たり前のことでした。肥料として土に帰り、野菜となって人々の体内へ。そしてまたうんちになって………。うんちのリサイクル、まさに循環システムが社会の中で成り立っていたのです。 さまざまなハプニングや新しい出会いを経験しながら、うんたろうがひたすらに目指す先はひとつ。離れてしまった仲間たちのもと、みんなで畑に戻るために。懸命に奮闘するうんたろうがどこかたくましく、キラキラして見えるのは、うんちが人間の暮らしの中で大切な役割を担う存在だったからかもしれません。 ちょっとにおいが気になりそうな(?!)うんたろうや仲間たちの世界も、絵本『ぱかっ』『くるっ』『りんごごごろごろ』などで人気の森あさ子さんによる切り絵で愛嬌たっぷり楽しく描かれていて、ますますうんたろうたちを親しみ深く感じます。
巻末では、江戸時代のさまざまなリサイクルがわかりやすいイラスト図解で紹介されています。 ハラハラドキドキ、ユーモア溢れるうんたろうの旅、うんちの循環を共にめぐりながら、子どもたちはきっとこれからの暮らしや環境づくりへのヒントをもらえることでしょう。
(竹原雅子 絵本ナビライター)
えっ! うんちを再利用!? エコの先駆け・江戸時代。 うんちたちの循環を描く、愉快な旅物語。
●地球環境を考えるきっかけに! エコの先駆け・江戸時代を舞台に、循環する“うんち”の旅を楽しく描いた絵本。 ●『さかながはねて』『りんごごろごろ』(世界文化社刊)などで大人気の絵本作家・森あさ子氏が鮮やかな切り絵で彩ります。 ●巻末の「うんたろう しんぶん」で、江戸のリサイクル話をわかりやすく紹介。
◎映画『せかいのおきく』(主演/黒木華、監督/阪本順治)に インスパイアされた絵本(「YOIHI PROJECT」企画)。 『うんたろう たびものがたり』のアニメ化・配信も決定! *本文用紙は、環境に配慮したインクとエコパルプ用紙を使用しています。
江戸のかわや(トイレ)で生まれた うんちのうんたろう。 うんち仲間と一緒にひしゃくですくわれ、おけのなか。 これからどこへ行くのかな?
エコの先駆け・江戸時代を舞台に、主人公うんたろうの愉快な旅物語を描いた作品。 現代の子どもたちに、うんちが姿を変えていく「江戸の循環システム」の知恵や価値を、 大人気絵本作家・森あさ子さんが鮮やかな切り絵で楽しく伝えます。
一時ものすごい話題になり
子ども達に受けた!?あのドリルと
同じ感覚なのかな?
いえいえ
こちらは、ギャグとかはなしの
SDGsの先取りといえますでしょうか
江戸時代の無駄のない生活の工夫というのか
理にかなっているし
仕事にもあったし
という学習にもなります
絵もかわいらしく
臭いもないので(笑
大丈夫
でも・・・
生まれた時から、ウォシュレット付きの水洗WC
子ども達には、「へぇ〜っ」より
「まじ!?」「考えられない」・・・かな?
反応を見てみたいところです (しいら☆さん 60代・その他の方 )
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