「何を言いたいのか分からない」「言っている意味が分からない」などと言われた経験があると答えた社会人は、全体の6割以上。「説明が苦手」と自覚している社会人は、なんと8割以上! 特に若い世代には、説明することを苦手にしている人は少なくありません。 たとえば「就活の面接でうまく自己PRできなかった」という就活生の方、 これはつまり「自分のことなのに、うまく説明できなかった」ということです。
なぜビジネス数学の第一人者が、「説明の講師」として最適なのか? 誤解ないように申し上げますと、本書は「説明の仕方がわかる」本です。 ビジネス数学ができるようになる本ではなく、そもそもほとんど数字は出てきません。
著者はビジネス数学の第一人者ですが、 数学は論理そのものであり、 その説明は当然、論理的なものです。
しかし、人気のある数学講師は、それを踏まえたうえで、 論理的な内容をそのまま論理的には伝えません。
聞き手の心理や感情、理解度を論理的に分析し、 「ムズい…」→「わかった」→「おもしろい!」 となる授業の設計をしているのです。
論理的な要素をベースとしつつ、感情的なエッセンスを加える。
これは「うまい説明」と全く同じ構図です。 納得し、理解し、感心することで初めて、 ビジネスでは人が動くのです。
シンプルな公式に当てはめるだけ 本書でお伝えする「説明の技術」は極めてシンプルです。 「@説明する内容を塊で捉える。A塊を矢印(→)でつなぐ」 以上の2要素からなります。
「え、それだけ?」と思われかもしれませんが、はい。 論理的に説明しなきゃ、などと気負う必要はありません。 これで結果的に、論理的な説明になっているからです。
誰が相手でもスムーズに説明できる人だけが、人を動かすことができる 先に例にあげた就活の面接官はもちろん、 上司へのプレゼンや金額の大きな商談などは、 話し方や伝える技術の本をいくら読んでも乗り切れません。
大事な場面で相手を動かせる人は、 例外なく説明力に長けています。
相手が中学生であろうが高齢者であろうが、 必ず「わかった」と思わせることができるのです。
これからは「話す力」や「伝える力」ではなく、 「説明する力」を鍛えることが重要なのです。
そのために必要となる要素はたった2つのみ。 魔法ではありませんが、魔法よりも効果のある説明法です。
この本を読んだあなたは、もう説明の本を読む必要はないでしょう。 【目次】 第1章 「説明」を説明してみた 第2章 結果的に論理的な説明になっていた 第3章 「なんか、わかったかも」と思わせる 第4章 うまい人は、始め方が違う 第5章 説明するって、面白いかも 終章 あなたの説明は、やさしいですか
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