十八歳の聰明で壮健な次期将軍の身に何が? 御庭番宮地加門は……。
将軍家治の後継・徳川家基、鷹狩りの帰途、東海寺で…。いったい誰が何を策して? 街で噂をま 撒く男を追うと、もう一人の幻の将軍の影!
十代将軍家治と正室のあいだで生まれたのは姫ばかり。 跡継ぎの不在を案じた老中の田沼意次は家治に側室をすすめ、意次の選んだ於知保が男子を産み、家基と名付けられた。 家基は年が明けて十八歳、聰明で壮健な跡継ぎとして成長。 その家基が鷹狩りの帰途、品川の東海寺での中食後、急に腹の不快を訴えられ、回復の兆しがないゆえ、城に戻ることになって……。
◆ 著者について 氷月 葵 ひづき・あおい 東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。 秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)、『Relax in Blue』(経済界)等、 福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。 小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞。
◆ 好評既刊 婿殿は山同心 全 3 巻 公事宿 裏始末 全 5 巻 ( いずれも二見時代小説文庫 )
|