「働く」という行為は、人間にとって何なのであろう。金を稼ぐ行為と言い切ってしまえばそれまでかもしれないが、「それだけではない」と感じる人も多いのではないか――(序章より)。様々な仕事がパソコンやスマートフォンの画面上で行われ、やがてAIが人間の職業を代替する、といわれる現代。そんな中で、日本の職人の手による甲冑や陶器、酒などが世界の人びとを惹き付けてやまないのはなぜなのか。もう一度、ものづくりの原点へ。そして働くこと、生きることの原点へ。著者を全国の匠たちの現場に向かわせたものとは何だったのか、ぜひ発見していただきたい。【本書に登場する職人文化(都道府県)】@加賀友禅(石川県) A江戸切子(東京都) B南部杜氏(岩手県) C魔鏡(京都府) Dパイプ(東京都) E宮島彫り(広島県) F甲冑(東京都) G明珍火箸(兵庫県) H大島紬(鹿児島県) I大堀相馬焼(福島県) J高千穂神楽面(宮崎県)
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