お話を読めば漢字が「読める」「書ける」。小学校で学習する漢字は、現在1026字。本書では「ぐず太郎バンザイ」「くつみがきのおじいさん」のふたつの童話を楽しみながら、6年生で学習する漢字191字を学ぶ。
小学校で学習する漢字は、現在、一〇二六字になりました。各学年で学習する漢字数は左の表のとおりです。学年が上がるにつれて、覚えなければならない漢字はどんどん増えていきます。 これをすべて覚えることはなかなか大変ですね。そこで、なにかよい方法はないかと考えて作ったのが『漢字童話』という本です。これは、それぞれの学年で習う漢字がすべて入ったお話の本です。お話を音読するだけで、一年間に習う漢字がすらすらと読めるようになります。だいたい一カ月から二カ月で、漢字が苦手な人もみんな読めるようになりました。 しかし、漢字が読めるようになっても、すぐに書けるようにはなりません。そこで思いついたのが、お話を場面ごとにくぎって、一場面に10字の漢字を入れることです。お話の一場面(二ページほど)を音読すれば、新しい漢字10字が読める。この「読める」という気持ちを持ちながら「書き」の練習をすれば、漢字を覚えやすいのではないだろうかと考えたのです。 こうしてできたのがこの本です。この本をうまく使って、楽しく、めあてを持ちながら漢字を身につけてもらえれば幸いです。
1年生…80字 2年生…160字 3年生…200字 4年生…202字 5年生…193字 6年生…191字 (「はじめに」より)
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