4つごのみならいまじょ、マギー、ベス、エマ、ソフィーが引っ越してきたのは町はずれのアパート。荷物もきれいに片づき、大好きな物に囲まれて楽しく暮らしています。 そんな中、唯一ほったらかしにしていたのは地下室。今まで誰も降りたことがなかった部屋をのぞいてみると……広い空間の中は前の住民が残していったものだらけ。ほこりが雪のようにつもり、きのこまで生えて、足の踏み場もありません。 「このままじゃお部屋が使えません。みんなできれいにしましょう!」 エマの提案に、お片付けと大掃除が始まりました。 「この地下室をきれいにしたら、私たちそれぞれのお部屋を作っちゃわない?」 そう提案したのはベス、もちろん3人とも大賛成です!
使えそうな家具を掃除しながら、想像はどんどんふくらみます。 猫たちとたくさん遊べるお部屋を作りたいマギー。ベスはお気に入りのお洋服に囲まれて過ごしたいんですって。本を置く本棚やデスク、椅子を整えて憧れの書斎をイメージする計画的なエマ。ソフィーはお花をいっぱい飾って、お花畑みたいなお部屋にしたいなぁと楽しそう! キャラクターも好きなものもそれぞれの4人は自分だけのお部屋に必要なものを見つけに、丘を越えてはなさきがおかマーケットへーー!
前作『4つごのまじょの おかいもの』に続き、今回も4人とともに楽しむお買いものが見どころ!家具屋さんをはじめとしておもちゃ屋さん、お洋服屋さん、文房具屋さん、お花屋さん…色とりどりでかわいくておしゃれ、そしてちょっとした不気味さがアクセントのものまでページいっぱいに並んでいて、あれも欲しい、これもいいなと私たちの買い物ゴコロまでくすぐります。終わったらカフェで待ち合わせね!なんて、女の子にとってはサイコーの一日ですよね!
大満足のお買い物を終えて、さぁ、どんなお部屋ができあがるでしょう? 4人のステキなお部屋を一緒に満喫しながら、自分にとっての理想のお部屋や欲しいものを想像するのもワクワクしちゃう、楽しくてすてきな絵本です。
(竹原雅子 絵本ナビライター)
4つごの魔女たちが引っ越してきた家の地下室にあったのは……こわれた家具、たくさんの本に、なぞのおきもの。地下室にあったものをリメイクして、すきなものを買い足して――4人それぞれ、自分の好きなお部屋をつくっちゃおう! かわいくて、おしゃれで、ときにはゾクっとちょっぴり不気味。そんな魔法のお店やアイテムがたくさん登場。自分ならどんなお部屋にしたいかなあ?と考えながら、何度でも楽しめる絵本です。
私はこの本を読ませて頂いて、とても感動しました。これは何よりも心地よいお話だからです。4つごの魔女たちによる引っ越してきた家の地下室をめぐるお話ですが、私はひじょうに楽しく、いつの間にかストーリーの世界に吸い込まれていく快感がありました。我が家には地下室はありませんが、ロフトがあります。ロフトに必要なものは何かと買い物をして、部屋を綺麗にしていくのはひじょうに楽しいものです。だから私はこのお話で共感できるところがいっぱいあると思いました。素晴らしいお話だと思います。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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