「おはよう、おひさま。 きょうは とくべつな ひ なんだ。」
おひさまに話しかけているのは、あかちゃん。 あかちゃんは言います。
「ママの ところへ いくんだよ」
そうやって、お花にもわんちゃんにも伝えます。 わんちゃんは、あかちゃんを背中に乗せ、走り出します。 森をぬけ、川をわたり、山をこえ、どんどん進んでいきます。 やがて……。
あかちゃんとママの幸せな出会いを描いたこの絵本。カナダ・ケベック州の公立図書館のブックスタート用に作られた新米ママへの贈り物なのだそう。手のひらに乗るほどの小さな可愛らしいサイズ絵本の中から、まっすぐな瞳でママのところへやってくるあかちゃん。読み終われば、絵本をぎゅっとしながら、きっとこう言ってしまうはず。
「ありがとう! わたしのところへ きてくれて」
ママの大切な気持ちをいつまでもとじこめておいてくれる、そんな一冊ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「おはよう、おひさま。今日は特別な日なんだ。ママの所へいくんだよ」 カナダ・ケベック州の公立図書館のブックスタート用に作られた新米ママへの贈り物。
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