【この「かすり傷」が死ぬほど痛かった!】 自分が仕掛けた悪戯で亡くなった四条天皇、 加増を断って秀吉の逆鱗に触れた織田信雄、 余計な失言で日本を戦争に導いた近衛文麿…。
失言や油断、勘違いや短気などの小さなミスは、 誰もが日常的に起こしてしまいます。
でも、そんな「かすり傷」が死ぬほど痛いときが、人生にはあります。 むしろ、かすり傷で死んでしまった人も、歴史上少なくありません。
今回は日本史に名を残す25人の偉人が起こした「しくじり」と、 その「かすり傷」がもとで死亡や破滅に至った経緯をご紹介します!
【昔から「油断大敵」とはよく言ったもので…】
明治の維新三傑であり、西郷隆盛や木戸孝允と並ぶ元勲・大久保利通。 彼が暗殺されたことはよく知られていますが、犯人たちは大久保宛に、 前もって暗殺の予告状を出し、しかも大久保も読んでいたのです。
それを大久保は一笑に付し、当時の警察もスルーします。 もしここで油断せずに大久保を警護していたら、 おそらく日本の歴史は大きく変わっていたことでしょう。
【一度の失言で暗殺されてしまった唯一の天皇】
日本史ではっきりと死因が暗殺と分かっているのが崇峻天皇です。 彼は当時の権力者・蘇我馬子の推挙で天皇になれたのですが、 次第に馬子が疎ましくなり、ある暴言を吐いてしまいます。
本人のいないところだったのですが、やがて馬子の耳に届き、 あろうことか馬子は崇峻天皇を暗殺させてしまいます。 その後、即位したのは日本初の女帝・推古天皇でした。 崇峻天皇の暴言が、日本で初めての女性天皇を誕生させたのです。
【失言型、油断型、うっかり型、短気型…失敗は歴史から学ぼう】
本書ではこれら25人の偉人たちを取り上げ、 彼らがやらかしてしまった「しくじり」と、 死ぬほど痛かった「かすり傷」をご紹介します。
人間、何か大きな失敗(しくじり)をしたときでも、 その原因となるのはほんの些細なミス(かすり傷)なのです。
人は歴史から学ぶと言います。 ぜひ偉人たちのしくじりを、 自分の仕事人生に活かしていきませんか。
実際にしくじりたくない方、 かすり傷にすぐ気づきたいという方、 「転ばぬ先の杖」としてぜひ本書をご一読ください!
【もくじ】 第1章 うっかり型……四条天皇、足利尊氏、織田信雄、薄田兼相、田中新兵衛 第2章 失言型……崇峻天皇、淳仁天皇、源範頼、片岡直温、近衛文麿 第3章 油断型……大内義隆、陶晴賢、伊東甲子太郎、近藤勇、大久保利通 第4章 短気型……藤原伊周、平清盛、北条時宗、龍造寺隆信、平賀源内 第5章 身の破滅型……伴善男、福島正紀、井上正甫、佐久間恪二郎、徳川慶喜
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