傍観者のような、冷淡な人のように見られるんですが、実生活から見ると、几帳面で、まじめで、あったかい人でした(小堀杏奴)。鴎外・露伴の娘、芥川の息子、谷崎・太宰の妻、漱石の息子と弟子……文豪の家族や弟子が間近に見たその生身の姿を語る。 全集『日本の文学』の月報対談を再編集。 〈巻末付録〉全集『日本の文学』資料
(目次より) 幸田露伴の思い出(幸田文/瀬沼茂樹) 父・森林太郎(森茉莉/三島由紀夫) 文豪鴎外の肖像(小堀杏奴/大岡昇平) 田山花袋とその周辺(田山瑞穂/平野謙) 徳田秋声の人と作品(川端康成/徳田一穂) 文学と実生活(広津和郎/江藤淳) 夏目漱石を語る(夏目伸六/中野好夫) 漱石山房のこと(安倍能成/津田青楓) 漱石先生よもやま話(内田百閨^高橋義孝) 「細雪」のころ(谷崎松子/サイデンステッカー) 有島武郎と長与善郎(里見ク/本多秋五) 里見クをめぐって(里見ク/伊藤整) 芥川龍之介を語る(芥川比呂志/大岡昇平) 室生犀星の思い出(室生朝子/萩原葉子) 堀辰雄について(堀多恵子/遠藤周作) 女流文学と作家生活(野上弥生子/網野菊) 宮本百合子を語る(湯浅芳子/本多秋五) 太宰治のこと(津島美知子/キーン) * 明治文学を語る(稲垣達郎/瀬沼茂樹) 大正時代と文学(小島信夫/江藤淳) 文学と演劇(山本有三/阿部知二) 伝統と変質(永井龍男/阿部知二) 昭和初期の文壇状勢(井上友一郎/田宮虎彦/河盛好蔵) 反戦文学の屈折(小田切秀雄/立野信之) 戦後文学を語る(大岡昇平/秋山駿)
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