本書は聖書にそれほど縁のない方に向けた、教養として聖書について解説する書籍です。 本書の目的は、あくまで歴史的文献であり、西洋文明の礎の書となっている書物について学問寄りの知識の提供にあります。 名高い本なので、読んでみたい人は多いのですが、なにせ小型版六法全書のようにページのかさばる本のこと、素手で挑もうと思っても、なかなか歯がたたないようです。 やはり簡便なガイドが必要でしょう。 また、聖書それ自体をざっくりどんな本か知っておきたい人もいるはずです。 そういう人にも通読できる本が欲しい。 この二つの目的――聖書を読む際のガイドとなり、あるいは聖書自体を読まなくてもどういう書物なのかが理解できるガイド――を満足させるのが本書になります。
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