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5歳のしのは、お母さんが美容室にいる間にデパートを一人で探検。 エレベーターに乗って地下食品売り場へ。魚の目って「さくらんぼ姫」をねらう大かたつむりの目みたい!キャンデー売り場で落ちていたキャンデーを届けて、おもちゃ売り場で男の子のなくした百円を見つけてあげて…、最後に「ヨーロッパおかしまつり」の会場で、なんと本物のさくらんぼ姫に出会ったしのは…!? 谷川俊太郎・和田誠コンビが贈る傑作幼年童話の復刊!
1969年初版のものの復刊です。
谷川さんも和田さんも30代。絵も言葉も遊び心もぴかぴかしています。
私は10歳でした。このころは、デパートは最高の娯楽施設。子供にとって用があるのはおもちゃ売り場や屋上の遊園地だけなんだけど、そのほかの「大人の場所」も魅力的でした。
エスカレーターやエレベーターもどきどきの「乗り物」。
地下食料品売り場のキャンディーカルーセルなんて、40代以上の人じゃなくちゃわからないのでは?
10歳ですらおっかなびっくりの迷宮を、5歳のしのちゃんが、ひとりで冒険します。うらやましい!
でも、大人と一緒に歩いていたあの頃だって、子供というものは一人で冒険する想像でいっぱいだったんだよなあ、と懐かしくなりました。
今の子供たちは、大型ショッピングモールで、そんな気持ちを味わってるのかなあ・・・疲れ切ってる顔しか見かけないけど・・・ (あさやんさん 40代・その他の方 )
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