小説に限らず、何か書いたものが金になって、それで暮らすというのは、どこがどうしたっておかしなところがあるよ(安岡章太郎)。川端康成、小林秀雄、三島由紀夫、井上靖、有吉佐和子、吉行淳之介……作家が自らの作品と交友を闊達自在に語り合う。全集『日本の文学』の月報対談を再編集。【全三巻】
(目次より)
「白樺」のことなど(武者小路実篤/本多秋五/中川孝)
谷崎文学の周辺(谷崎潤一郎/円地文子)
川端文学の世界(川端康成/三島由紀夫)
青年、今と昔(林房雄/三島由紀夫)
中野重治とその周辺(中野重治/小田切秀雄)
文学の四十年(小林秀雄/大岡昇平)
宇野千代をかこんで(宇野千代/川端康成/丸谷才一)
佐多・壺井文学の周辺(佐多稲子/佐々木基一)
私小説の底流(尾崎一雄/三島由紀夫)
井伏文学について(井伏鱒二/河盛好蔵)
舟橋文学の道程(舟橋聖一/伊藤整)
丹羽文学について(丹羽文雄/浅見淵)
石川達三・人と作品(石川達三/荒正人)
昭和時代の文学(高見順/中村真一郎)
「若い人」をめぐって(石坂洋次郎/山本健吉)
昭和十年代と伊藤整文学(伊藤整/奥野健男)
石川淳の人と文学(石川淳/安部公房)
作家の誕生(中山義秀/平野謙)
野間宏と戦後文学(野間宏/篠田一士)
武田文学と仏教(武田泰淳/寺田透)
「美しい女」と「幻化」(椎名麟三/本多秋五)
三島文学と国際性(三島由紀夫/ドナルド・キーン)
大岡昇平とその周辺(大岡昇平/福田恆存)
井上靖文学について(井上靖/河上徹太郎)
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文学的出発のころ(中村真一郎/福永武彦/遠藤周作)
戦後と「近代文学」(堀田善衛/安部公房/島尾敏雄)
青春と文学を語る(安岡章太郎/吉行淳之介/曾野綾子)
われらの時代と文学(阿川弘之/庄野潤三/有吉佐和子/奥野健男)
文学における普遍と固有(石原慎太郎/開高健/大江健三郎
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